若年層が競馬から離れている原因

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以前はダービーや有馬記念の際に競馬場内では身動きが取れず、ウインズ等には入場する事すら出来ない等という空前の競馬ブームの時代もありました。今は若干回復傾向にあるとはいえ、若年層の競馬離れというものが懸念されています。その原因には色々考えられるものがありますが、娯楽の多様化というのがまず挙げられるでしょう。

少し前であれば、オグリブーム等もあり会社の上司等に競馬を勧められたりする事も多かったですが、今はその上司たちの趣向も多様化しています。そうした事から、若年層が競馬に触れる機会が少なくなっているのが大きな要因と言えます。

また、元々公営ギャンブルに興味のありそうな若年層も別の所に流れはじめているのが現状です。大きなライバルと考えられるのはボートレースでしょう。その当てやすさを前面に打ち出した広告戦略はもちろん、モーニングでの当てやすい番組作り等も積極的に行っています。結果、パチンコやパチスロ等から流れる若年層が競馬ではなく、ボートレースに流れる傾向にあるようです。
そして何より、競馬が怖いギャンブルだというイメージが未だに根強いという事が挙げられます。今は、中央・地方問わずファミリー層でも気軽に遊びに来る事が出来るような設備も整いつつありますし、ノミ屋・コーチ屋等も徹底的に排除されています。
しかしそれも実際行って見ないと分からない事で、まず1回来てもらうという事に各主催者も苦心しているようです。いずれにせよ、若年層を取り入れない事には競馬に限らず将来性はありません。

こうした若年層のイメージを払しょく出来るような取り組みが今後一層なされることでしょう。